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おせっかいな薬局のおばちゃんですが、アドバイスは長期的には役に立つかも知れません♪

この4月から、かかりつけ薬局やかかりつけ薬剤師制度が始まって、まちかどの薬局店頭では何かと慌ただしい様子です。うちの薬局も同じくです。
秋からは健康サポート薬局制度も始まります。

まちかどの薬局店頭で健康アドバイスも行って、長期的に見た医療費抑制を狙ったものです。

うちの薬局には、「口うるさくアドバイスをされたってへっちゃら!」って猛者ばかりが来ますから、「今まで通りで高くなるけど、ぜんぜんへっちゃら!わたしの薬剤師になって!」と言っていただいています。

そんな、まちかどの薬局でアドバイスをしたって意味があるのか?

ただ、うるさいだけじゃないかと思われる向きもあろうかと思いますが、次のような論文の日本語版記事を見つけました。

「健康的なライフスタイルのアドバイスは長期的な有益性を示唆」

ノルウェー・オスロ大学からの報告で、健康なライフスタイルに導くよう約5年間アドバイスをしたら、その後40年間の心臓関連のリスクが下がるようだ、というものです。

研究では、1923から1932年、オスロで生まれた2万5千人ほどの全ての男性を対象に41歳~50歳の時に心血管スクリーニング検査を呼びかけ、その6割以上が参加しました。

この中で、コレステロール値が高かった1,200ほどの男性に対して、次のようにアドバイスしたそうです。

1、飽和脂肪酸の摂取を少なくするように。

2、魚類、野菜類を良く食べるように。

3、太り過ぎの人に対しては、体重を減らすように。

4、タバコを吸っている人に対しては喫煙を止めるように。

アドバイスを受けた人々は、アドバイスを受けなかった人々と比較して、心臓発作後の死亡のリスクが29%減少したといいます。

この研究を行ったインガー・ホーム博士は
「中年男性において、5年間、食事と禁煙におけるライフスタイル介入は、心筋梗塞による死亡に関し、長期の有益性を与える可能性がある」とおっしゃっています。出典は『内科学雑誌』。

うちの薬局では、以前から血液検査結果を見せてもらって生活習慣のアドバイスや薬の副作用が起きていないかチェックをして来ていますが、この記事を見ると意外と薬局店頭でのアドバイスも意味がありそうですね。

今回の制度改定で厚生労働省は、長期的に見た医療費抑制を考えて薬局の口うるさいおっちゃんおばちゃんを使おうと考えたのでしょう。

かかりつけ薬剤師の力量も試されそうですが、かかりつけ薬剤師を決めた患者力も問われます。

かかりつけ薬剤師を持ってアドバイスを受けると、その分700円の1割~3割分の窓口負担が増えますから、だれを自分の担当薬剤師にするのかは患者も考えなくてはいけません。

薬剤師は患者に育てられます。

育てるコツは、聞くことです。

聞かれて分からない事は薬剤師も学びます。

近隣に頼れる薬剤師が居ない。と言うことは頼れる薬剤師を作って来なかった患者にも責任の一端はあります。

病院の近くが良い。薬はドラッグストアかネットでいい。自分で勝手に選ぶわ!と簡単便利に走り過ぎたのです。

うちの薬局のお客さん達は何かと言うと飛び込んで来て、まぁ上手に私を使ってくれています。

私は患者さんのために必要な事を学び、まだまだ力不足ではありますが今になります。

自分自身がもともと命を拾って今にありますから、その分口うるさいですが、きっと長期的にはお得になります。

健康に困ったら、ぜひいらしてみて下さい。
何かのお役に立てるかもしれません。

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