お薬は、病気を治すために必要です。 でも、からだはお薬からできていません。
病気になっても治りやすいからだを作るためにも、お口から入れる栄養を大切に考えています。
ストレスと言うのは、精神的なものばかりではありません。 たとえば、加齢(年をとること)、食べすぎ、重労働、スポーツのし過ぎ、強いお薬ののみすぎ、 身のまわりの情報スピード(携帯電話・パソコンなどなど)、たくさんありますね。
からだが、ストレスを受けて失うものに 『栄養』 があります。
カルシウムとかマグネシウムとか せっかく食べた栄養が、次のおしっこの中に出て行ってしまうんです。
だから、からだの中の栄養バランスが崩れて、
血圧が上がってしまったり、長く続くと骨粗しょう症の原因になったりします。
この他、おしっこの中に出て行く重要な栄養素に 『亜鉛(あえん)』 があります。
亜鉛は、ストレス時代に消耗しやすい栄養素です。
亜鉛不足は、からだの中の数々の不調を引き起こします。
わかりやすい代表が、 『糖尿病』です。
今の日本は、飽食でありながら、深刻な栄養失調の時代です。
少しでも消耗しない生活が、生活習慣病予防につながります。消耗しない生活を提案していきます。
病気と向き合おうと思ったきっかけ
20年近く前のある日、ある患者さんから糖尿病という病気を知りました。
当時私は、スーパーの中にテナントとして薬やをやっていました。 20年近く前のある日の午後、その男性患者は自転車でやってきました。
40歳過ぎの、元トラック運転手の彼には2人の幼い娘さんがいるといいます。
ところが気がついたら糖尿病になっており、
もう失明寸前で会社をクビになって仕事が出来なくなってしまった。
目がかすかにしか見えないから、今は自転車しか乗れない。
でも子供達を育てるために、もう一度仕事に復帰したい。
今は、奥さんの少ないパート収入で食べさせてもらっている。 だ
からお金は使えない。
でも、健康を取り戻したい。と言います。
当時の私にとって、糖尿病は身近な病気ではありませんでした。 そして浅はかにも、『糖尿病は、太った人の病気』だと思っていました。
ところが目の前に現われた人は、ギスギスに痩せていたんです。 その後も彼は何度か現われ、 『病院の先生は、もう元のからだには戻れないと言う。 健康にはなれないけど、病院には必ず通え、薬は飲めと言う。 でも自分は少しでも元の体に戻らないと、仕事も出来なくて子供は育てられないから、なにか光明が欲しい。
病院でできないなら、薬局には何か方法がないのか?』 と真剣な目つきで私を問い詰め続けていました。
そんなある日、私宛に電話がかかってきました。
『もうすっかり目が見えなくなってしまった。 自転車にも乗れない。道も歩けない。おれは生きて子供達を育てたいんだ! 笠原さん助けて!』
これが彼から聞いた最後の言葉になってしまいました。 無力感にさいなまれながらも、やがて忙しさの中で忘れそうになったある日、新聞の死亡欄に彼の名前を見つけました。
当時の私には、幼い4人の子供達がいました。幼い子供達のいる2つの家族。とても複雑な想いだった事を今でも思い出します。
そして、『いつかきっと報いるから』と心の中で誓ったのです。
糖尿病は遺伝と思われているには、あまりにも患者が増えすぎています。
原因は、生活習慣の中にあります。
例えば、 チェックパソコンなどで目を使う毎日 チェック仕事をしながらつまむスイーツ チェック夜更かしの毎日 チェックシメのラーメンが欲しくなる酒の飲み方
これが、そのまま糖尿病に直結します。 やるか、やらないか、2択です。
やれば、9割の方は改善します。 日常の、簡単なことで改善しますし、チェックポイントがあります。
セルフコントロールできるように、患者に自立していただきたいと思っています。
お薬をのんでも、糖尿病は治りません。
それに気づいていただきたいのです。 遺伝と思ってあきらめている方でも、お薬不要になっていきます。 あれから、何年も経過しましたが、 「一人でも 多くの方が 健やかに」の願いをこめています。 どうぞ皆様よろしくおねがいいたします。
笠原友子