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【第3章】現代医学のてこずる病気に紅参が効く

【第3章】現代医学のてこずる病気に紅参が効く

本稿は、当時松山赤十字病院名誉院長 医学博士 桑島恵一先生著「難病には高麗人参!『紅参健康法』●五臓六腑に効く」から書き写ししております。桑島先生は、当時二重盲検法をつかって紅参の効果を検証しておられます。

冷え性に効く薬は西洋医学にはなく紅参が特効薬

女性の5人に4人は冷え性といわれますが、冷え性で病院にかかる女性はほとんどいません。体質と思ってあきらめているのでしょう。もっとも医師にかかっても、西洋医学には冷え性を治す薬はありません。この冷え性に紅参は特効薬といっていいほどよく効くことは、かなり前から経験的に知られています。

冷え性以外の他の病気の治療で紅参を服用していたところ、まず冷え性が治ったという例も少なくありません。私ども松山赤十字病院の紅参研究グループが最初に手がけた紅参研究が、頭痛、肩こり、冷え性などの自覚症状改善効果でした。

実験には、正官庄紅参粉末入りのカプセルと、それとまったく区別のつかない偽薬(薬効なし)入りのカプセルを用意し、どれが紅参入りでどれが偽薬入りか、患者さんにも治療に当たる医師にもわからないようにして、患者さんを2グループに分け、12週間投与したのです。

その結果、紅参のさまざまな自覚症状改善効果が明らかになりましたが、なかでも効果があったのは、冷え性などの血液循環が悪いために起こると思われている症状です。

冷え性の場合、紅参の服用によって27人中14人に改善効果があり、偽薬では27人中8人に効果がみられました(偽薬でもこの程度の暗示効果があるものです)。この実験によって、紅参は冷え性に有効であることが確かめられたわけです。

 

貧血治療は紅参の得意分野、血色もよくなる

健康な人では血液1㏄中に、男性で420万~550万、女性で370万~500万の赤血球が含まれています。これが、男性は400万以下、女性は350万以下になった場合に貧血とします。

赤血球は、胸骨や背骨の芯のところにある骨髄でつくられます。1つ1つの赤血球には120日という寿命があり、体の中では次々と寿命のつきた赤血球がこわれています。それを補うため、毎日骨髄では新しい赤血球がつくりだされているのです。失われる赤血球の数が骨髄の生産能力をこえていたり、骨髄の血球生産システムが故障したりすると、貧血になるのです。

貧血になると、体がだるくなり、人により寒がりになり、体を少し動かしただけで動機や息切れがします。血色も悪くなり、病気に対する抵抗力も落ちてきます。こういう不健康な状態は、なるべく早く解消しなければなりません。

貧血には、紅参がよく効きます。紅参を飲むと、骨髄での細胞分裂がさかんになり、赤血球の生産が促進されます。紅参の服用で血色がよくなったという実例をよく聞きますが、これは貧血が改善され、血液循環もよくなるためでしょう。同時に新陳代謝が活発になり、体に元気がみなぎってきます。貧血の中でも最も多いのが鉄欠乏性貧血です。ですから食事中の鉄分(肉類、レバー、魚の血あいなどに多い)や蛋白質の摂取にも注意しましょう。

更年期障害に対する有効率は、なんと82%

更年期障害は閉経期前後にはじまる女性の病気で、ようやく子育てを卒業して、これから自分の人生の収穫期に入るという女性を悩ませています。その症状はさまざまで、のぼせ、めまい、動悸、異常発汗、手足の冷え、頭痛、不眠、イライラ、肩こり、しびれ、不安といった不定愁訴で、専門医も治療に苦労しているようです。 紅参が不定愁訴の改善に効果があることは、すでに昭和53年に私ども松山赤十字病院の紅参研究メンバーが明らかにしましたが(28ページ参照)、大阪私立大学産科婦人科の荻田幸雄教授らは、更年期婦人の不定愁訴に対する紅参の有効性を証明しています。それによると、正官庄紅参を1ヵ月服用したところ、更年期障害の患者さん72名中59名に自覚症状の改善がみられ、有効率は82%と発表しています。

閉経期を迎えた女性は卵巣の働きが悪くなり、そのため性ホルモンのバランスがわるくなります。それが更年期障害の原因とされていますが、「西洋医学のホルモン療法は、使用するホルモンの種類、量、投与時期、中止時期の決定等がむずかしく、副作用の問題もある。その点紅参は安心して広く用いることができる、また、更年期以後に急増する女性の動脈硬化の予防にもなる」と荻田教授は述べています。荻田教授はまた、紅参を服用した患者さんの性ホルモンを測定し、紅参には卵巣の働きをよくし、性ホルモンのアンバランスを整える作用があると発表しています。

糖尿病の危険な合併症をまとめて予防する

中国医学の歴史にくわしい近畿大学薬学部の久保道徳教授によると、今から1100年ほど前、中国の梁の時代の医学書『名医別録』に、高麗人参の効く病気として「消渇(しょうかつ)」があげられているそうです。消渇病とは、のどが渇く病気という意味で、糖尿病のことだとされています。こんなに昔から、高麗人参は糖尿病に用いられてきたのです。

糖尿病は、簡単にいえば膵臓から分泌されるホルモン・インスリンの量不足や作用不足で、血糖値が上がる病気です。そのまま放置すると、心筋梗塞、脳卒中、目の網膜症、腎臓硬化症、多発性神経炎、神経痛、足の壊疽などのこわい合併症が起こります。

動物実験によると、高麗人参には血糖をコントロールするインスリン様作用があるという研究もありますが、
それほど強いものではありません。糖尿病の人の場合、血糖のコントロールは食事、あるいは医師の処方する薬剤で行うべきでしょう。

しかし、糖尿病治療の本来の目標は合併症の阻止です。紅参には、血行改善、コレステロール値改善、血栓防止、動脈硬化の進行防止といった多方面の作用があり、毎日紅参を飲むだけで、糖尿病のいろいろな合併症をまとめて予防することになります。体がだるい、疲れやすい、手足が冷えるといった日常の症状の改善にも役立ちます。糖尿病、肝臓病などの慢性病では、紅参を常用するかどうかで経過のよしあしが大きく左右されるはずです。

病める肝臓の修復力を高め余病を防ぐ紅参の働き

肝臓の検査でよく知られているのがGOT、GPT。両方とも30以下でGOTがGPTより高いのが正常値です。この逆の場合は、両方とも30以下であっても、何らかの肝障害(脂肪肝や軽い慢性肝炎など)があるとされています。

 

もっとも、肝硬変ではほとんどの場合にGOTが高くなり、少数ながら両方とも30以下のこともありますから、いちがいにはいえません。

 

肝臓病には、脂肪肝、アルコール性肝障害、慢性肝炎、肝硬変がありますが、脂肪肝やアルコール性肝障害ではとにかく禁酒か節酒が必要です。

 

慢性肝炎、肝硬変は覚悟を決めて気長に治療することです。病気の進行をできるだけ止めること、心臓病、食道静脈瘤、胃潰瘍、糖尿病、腎臓病などの合併症を予防することです。ちゃんと療養すれば、食道静脈瘤破裂や肝硬変のあとでも、15年以上元気でいる人もいます。

 

慢性肝炎、肝硬変の人には、ぜひとも紅参を常用されるようお勧めします。

 

肝臓は大変再生力の強い臓器で、紅参成分には肝細胞の再生増殖を促進する作用のあることがわかっております。

 

また、紅参の服用で病気と闘う体力がつき、体がだるい、食欲がない、おなかがはるといった日常の不快症状がとれます。合併症の予防にも有効です。漢方薬の小柴胡湯との併用で、GOT、GPTを下げる効果が補強されたという臨床研究もあります。

リウマチの冷感、指のこわばりが2年で消えた

紅参は、リウマチの患者さんの症状改善、特に手指などの冷感の改善に有効です。松山赤十字病院リウマチセンターの仲田三平博士、山本純己博士らは、リウマチ患者さん5名に正官庄紅参を長期間投与したところ、明らかな皮膚温上昇3名、上昇傾向1名、無効1名という結果で、有効性が認められました。赤外線を利用して色彩の変化で皮膚の温度を調べるサーモグラフィーによって、手指の温度も観察しております。

 

仲田博士らの報告より、代表的な症例を紹介しておきましょう。

  

49歳、女性。昭和57年に両手の指の痛みが出て、リウマチを発症。59年4月より、朝の指のこわばり、両手の指の痛み、両ひざの痛みが強くなり、化学療法剤による治療をはじめました。60年4月、朝のこわばりと指の冷感がひどくなり、正官庄紅参を併用することにしました(紅参投与開始の前に手指のサーモグラフィー
を行う)。昭和60年10月には、関節炎症状が鎮静化し、朝のこわばりも減少、手指の冷感もなくなりました。

このあと、一時的に関節炎症状の再燃はあったもののまもなくおさまり、検査値なども改善し、朝のこわばり、手指の冷感もなくなり、関節炎も軽快しました。
 紅参服用前、服用後6カ月と1年10カ月の3時点のサーモグラフィーをみると、手の指先の平均温度が、摂氏22.17度→31.43度→34.2度と上昇しています。

ボケを防ぎ脳細胞を保護する紅参の作用に今学界が注目

 

21世紀は高齢者の世紀。平成22年には、65歳以上の高齢者が日本の人口の4分の1近くになると推定されています。長くなったライフサイクルを寝たきりや痴呆にならずに過ごすにはどうすればいいか、誰もが真剣に考えなければなりません。

  

平成9年3月に開催された第12回薬用人参研究会で富山医科薬科大学の小野武年教授は、紅参の脳の老化防止効果に関する研究発表を行いました。小野教授は直径1.5メートルの円筒形の筒の中でネズミを走らせ、若いネズミと年寄りのネズミの行動の軌跡を記録し、若いネズミは目的から目的へ無駄なく行動すること、年寄りネズミの場合は目的を見失い、ちょうどぼけ老人の俳徊のような行動をすることを確認しました。ところが、年寄りネズミに数日前から紅参を与えておくと、年寄りネズミに無駄な徘徊行動がなくなり、若いネズミのような目的に合った行動をするのです。

  

小野教授の画期的な研究によって、脳の老化防止薬として紅参への期待が一挙に高まっております。

  

愛媛大学医学部の阪中雅広教授にも、動物の脳の血流を一時遮断して実験的に脳梗塞を起こし、あらかじめ紅参を飲ませておいたネズミと飲ませていないネズミの行動や脳細胞の破壊の程度を比較し、紅参の脳細胞保護作用を明らかにした研究があります。小野教授や阪中教授の研究には、いずれも正官庄紅参が用いられました。

孤独や挫折によるインポテンツに紅参が効く

今から20数年も前ですが、神戸大学泌尿器科の故石神襄次教授は、精液の量、精子の数、精子の活動率などに問題があり、女性を妊娠させることのできない男性の乏精子症の患者さんに高麗人参成分を投与し、精子の増加、精子の活動率の増加を認め、24の乏精子症の症例に対して60%弱の有効率と報告しておられます。

石神教授はその後、正官庄紅参を使用し、同様の結果を得たと報告されました。精子の数が増え、活動率が高まる根拠として、日生病院の山本昌弘院長は高麗人参成分には、睾丸の中で細胞分裂を促進する働きのあることを証明しています。

山本院長は、高麗人参のこういう作用は、古来よりいわれていた強精作用の一部を説明することになるだろうと述べています。

松山赤十字病院で高血圧の患者さん19名に紅参を投与し自覚症状を調査した際に、3名の男性の性生活の改善例が記録されています。 

愛媛大学の吉村裕之教授は、ストレス性のインポテンツに対する紅参の効果について、興味深い動物実験を行っています。

 

本来は集団で生活しているネズミの雄を隔離して飼育すると、性行動障害を起こします。また、闘争に負けた雄ネズミも同様に性行動障害を起こします。ところが、これらのネズミにあらかじめ紅参を与えておくと、性行動障害がかなりな程度防げるそうです。いったん性行動障害を起こした後に紅参を与えても治療効果があったと報告しています。

 

ストレス性インポテンツが紅参で治るという研究は、現代人にとって耳寄りな話です。

疲労やストレスを解消し病気の芽を即座に摘み取る紅参の働き

病気は治療するものではなく、予防するものです。そのほうが心身の苦痛もなく、個人の費用の面でも国家財政の面でも、ずっとコストが少なくてすみます。いまや、医療の重点を予防に置くのは、日本だけでなく先進国すべての趨勢といえましょう。この時代の流れを2千年前から先取りしている薬が高麗人参です。

高麗人参は、「未病を治す薬」といわれ「未病」、つまり「病気が病気になる以前の状態」を治すのが本来の使い方とされてきました。

 

この思想を受け継いで、近年の松山紅参研究会では金子仁博士らが中心になって、働く健康人を対象に、高麗人参の抗疲労効果、抗ストレス効果の研究を行っております。疲労やストレスの蓄積は、現代人の「未病」の1つです。

 

金子博士らは、タクシードライバー23名、老人病院勤務の看護者・介護者の女性28名といった作業者集団を対象に正官庄紅参を用い、効果のない偽薬を服用した場合との効果の比較を行い、紅参の作業時の疲労感、体調、生理的・心理的機能の改善作用、ストレスに強くなる作用を証明しています。

 

なお、血圧や心臓の拍動数などの検査も行い、紅参の服用は作業中の循環器系の事故、つまり脳卒中や心筋梗塞の発作の防止に対する有用性も期待できるとしています。

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