栄養バランスの考え方
糖尿病の方に栄養不足の話をすると 「栄養を摂り過ぎたからこんな体になっちゃったんじゃないか!」と言う方がほとんどです。
こんな方こそ、このバランスの考え方を役立てていただきたい方です。
「栄養」には、取って戴きたい栄養と摂り過ぎを控えて戴きたい栄養があります。
むかし、むかし、小学生の頃の家庭科の時間に『五大栄養素』を習ったのを覚えていませんか?
五大栄養素を習ったのは昭和30年代後半以降の生まれの方々で、昭和30年代前半までの生まれの方々は、三大栄養素の教育しか受けていませんから、栄養と言うとすぐにカロリー摂取を思い浮かべがちです。
そこで、簡単な栄養バランスの考え方をご紹介します。
五大栄養素には、カロリー源となっている三大栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)と、カロリー源のエネルギー化を助けるビタミン・ミネラルとがあります。
三大栄養素に対して必要量のビタミンとミネラルを摂ると、見合っただけのエネルギーが作られます。
このエネルギーが、私たちの『元気』であり『体温』でもあります。
この栄養のバランスを図で表すと、次のようにブロックで表現できます。
これに対して、糖尿病や高脂血症の方の栄養バランスは、下の図のようになります。
見合うだけのビタミンやミネラルが取れていない場合もありますし、
糖質・脂質・たんぱく質と言ったエネルギー源のとり過ぎの場合もあります。
この見合っていない分のエネルギー源は、簡単に次の2通りの状態になると考えられます。
1) 血液中にダブつけば、<高血糖>や<高脂血症>と言われる状態に。
エネルギーが作り切れていませんから<低体温>の方をしばしば見かけますし、エネルギー不足で<うつ状態>になる方や、体温が下がって<鼻炎>の状態になる方もあります。
2) 蓄えに回ると、肥満に。
貯蓄エネルギーとして利用可能でしょうが、蓄えたままにしておくと脂肪細胞から分泌されるホルモン様物質によってインスリンの働きが悪くなるばかりか、高血圧や脳梗塞・心筋梗塞の原因を作ることになります。
栄養バランスの考え方の根拠
なぜこんな雑なくくりで栄養のバランスを見ることが出来るのかご説明します。
カロリー源と呼ばれる三大栄養素が、実際にカロリーとして使われるためには、糖質で3段階、たんぱく質や脂質では2段階の経路を経ねばなりません。
この経路の過程で数々の酵素が活躍するわけですが、そのそれぞれの酵素に対して、その酵素のスタートキーとなるミネラルや、補酵素であるビタミンを必要とします。
ざっと簡単な絵にすると、右の図のようになります。
それぞれの過程を経るごとに、セレンや亜鉛と言ったミネラルや、ビタミンB群やナイアシンが必要とされています。
これを簡単にあらわしたのが、冒頭にもあった下図の栄養バランスの考えです。
糖質・脂質・たんぱく質に対して、見合うだけのビタミン・ミネラルが取れていると、エネルギー源は余ることなくエネルギー化されて消費されます。
体温がほどほどにある方でも、取っている全体量が多くてバランスが取れていない場合は、図にすると下図のようになります。
糖尿病患者の体型別3タイプ
どのような体格の方であれ、栄養バランスの考え方は同様に考えます。
日本人の半数近くは肥満していない糖尿病患者ですが、肥満していてもふつう体型であっても痩せ型体型であっても同じように栄養バランスの崩れを考えることが出来ます。
対策は、余っているものを減らすか、足りないものを補うことです。
気になるご予算は、1か月分1,200円(税抜)~
一般的な方法で1ヶ月分13,500円(税抜)~
摂り過ぎたエネルギー源を減らす方法では1か月分33,000円(税抜)~
健康に戻るために、まず不足している栄養素の補充をおススメしています。 カロリー源のとり過ぎの方は、とり過ぎた分を減らせばいいだけです。
印象ですが、痩せ型の方は栄養素不足の影響が出やすいように見受けられます。 すぐにでも栄養素の補充を始められるといいでしょう。
笠原健招堂薬局では、体調確認やご相談をお受けする事のないまま商品だけの販売はしておりません。
現在の服用薬と血液検査結果をご用意の上でご相談ください。⇒ご相談、お問い合わせはこちらへ
ご予算を効果的に使うための対策は、こちらを参考にご覧ください。⇒「糖尿病は栄養をとれば健康に戻る」