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紅参(こうじん)について

kojin紅参(こうじん)

笠原健招堂薬局で扱う紅蔘は、すべて正官庄ブランドのものです。
当店では、2000年まで日本で開催されていた医師達の研究会である「薬用人参研究会」の研究成果(GINSENG REVIEW)を参考に取扱いを行っています。当時この研究会は、一部の薬剤師にも開放されていました。

糖尿病性腎症の透析導入を遅らせる漢方/独参湯(どくじんとう)

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独参湯は、紅参(コウジン)のみを煎じた漢方処方です。
紅参は、オタネニンジンの根を蒸して乾燥したものでコウサンともいい、サポニンなどを含有します。強精、強壮、鎮静、補精に効果をあらわします。また内臓の働きを活発にして疲労を回復します。ニンジンよりも血流増加、虚弱状態の改善にすぐれています。

高麗人参(学名:Panax ginseng C.A Meyer
英名:Chinese Ginseng, Korean Ginseng)

紅参(こうじん)は中国北東部から朝鮮半島にを原産地とするウコギ科トチバニンジン属の根を乾燥させたものです。乾燥方法の違いにより「白参」と「紅参」があり、白参は4年物、紅参は6年物の高麗人参から作られます。

人蔘七効説
漢方医は中国2,000年の歴史に基づく経験から、高麗人蔘の効能を「人蔘七効説」としてまとめ、積極的に医療に利用しています。

補気救脱(ほききゅうだつ)   疲労回復、体力増進
益血復脈(えきけつふくみゃく) 貧血・低血圧・心臓衰弱の治療
養心安神(ようしんあんしん)  ノイローゼ・自律神経失調の治癒
生津止喝(しょうしんしかつ)  身体の渇きを癒す。糖尿病の治療
補肺定喘(ほはいていぜん)   肺炎・ぜんそくの治療
健脾止瀉(けんぴししゃ)    胃を丈夫にして腸を整える
拓毒合瘡(たくどくごうそう)  肌あれ・おできの治療

▼高麗人参の種類
【水参(生)】 水参は乾燥させないままの高麗人参で、70%程の水気が含まれています。全ての高麗人参の原料になる物で、長年根は5~6年、短年根は4年で収穫します。参鶏湯、お粥、高麗人参酒などにお使い下さい。
【白参】 4~6年根の水参を原料とし、ほとんどの皮を剥いでそのまま太陽または熱風で乾燥させたもので、水気を14%以下に含むように加工した原型を維持した製品です。色は薄黄色です。白参の種類は、直参、曲参、半曲参で区分されています。
【紅参】 水参を長期保存するために、水蒸気で蒸したものを乾燥させ硬くした薄い褐色の製品で、14%以下の水気を含むように加工されています。

品質的には紅参の方が優れています。 また、中国では古くから不老長寿の漢方薬として利用されてきました。
多くの効能があり効果が高い高麗人参ですが、副作用や禁忌があるので使用時には正しい知識が必要です。

糖尿病性腎症で、早くに透析導入を考える方もあれば、仕事の都合上透析導入に悩み続けている方もあります。 これは、拙著「糖尿病は栄養をとれば健康に戻る」の中でご紹介している方法です。

以前は、「日本薬用人参研究会」と言う医師達の研究会があり、日本中で一斉に研究がすすめられていました。
私は、薬剤師達の研究会はもちろん医師の先生方の研究発表会にも出席していました。
その結果は、当時の会報(GINSENG REVIEW)と書籍(「薬用人参」シリーズ」にまとめられています。

これら先生方の実績をもとに、私は今でも紅参(コウジン)を使った独参湯を使っています。

違う点は、先生がたの文献はみな、紅参の保健量で行っていること。

用量依存的に効果があると言われる紅参の治療量は、もう少し多い(2-3倍)のですが、保健維持量でも十分に効果がある証明にもなってます。

必要に応じて、他の剤型をおすすめする方もありますが、吸収が良いのはこのタイプと考えています。

紅参の煎じ方

紅参(こうじん)の副作用

紅参を服用すると、こんな症状が出る事があります。

〇ガスが出る 時おり、紅参を飲むとガスがやたら増えた。
〇お腹が張る。
〇ブーブー出る。

これには、理由があります。 とくに高血糖のある方には、食前服用をお願いしております。 それは、紅参はα-グルコシダーゼ阻害薬(ベイスン・ボグリボースなど)と同様に、糖質の分解を抑制することでブドウ糖の吸収を抑える作用を持っているからです。 αグルコシダーゼと言うのは、食事でとった糖質が消化されて行き、最終的に単糖(グルコース)に変える時の酵素なのですが、この働きを阻害する作用があります。 分解されない2糖類は吸収されないので、血糖値が上がりにくくなります。 この時分解されなかった2糖類以上の糖質が、腸内発酵してガスを出すと言われています。

紅参を飲んで、急にガスが大量発生する方は、糖質のとり過ぎなのかも知れません。
食生活を見渡し、今までより少し糖質を控える必要もありそうですね。

気になる価格は、1日当たりの服用量に応じて決まります。
保健維持量は、1日当たり3g
一般的な治療量は、1日当たり10g(最少治療量で5g)
ガンなどの方の場合に文献上は、1日当たり30g
糖尿病性網膜症の方へは、もっと少ない量でも改善例がありますのでご相談ください。

すべて韓国正官庄ブランドのものを使っており、価格は、
50gで、6,000円(税抜)
300gで、33,000円(税抜)
600gで60,000円(税抜)
自動漢方煎じ器は、21,000円(税抜)
1日分5gより、1日分ずつ煎じ用袋に詰めてお渡ししております。

笠原健招堂薬局では、自動お買い物かごは設置しておりません。
状態を確認させていただいてからお求めいただきたいからです。
お問い合わせはこちらへ

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