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【第7話】20歳成人を迎えた時の糖尿病に親の子育ては関係する?-2

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まだ研究の途中ではありますが、糖尿病の遺伝があっても、子供を病気にしないポイントは無いものかと研究を続けています。途中経過をお知らせします。

1.思春期だけは、遺伝を引きずりません。

出生時からの子供の身体発育には、遺伝的因子と後天的な環境因子による影響があり、親の体格もその一つの因子と言われています。人の親子間では、思春期だけは親子間の親からの影響の程度が低いことが分かっています。
 思春期は反抗期だけに、持って生まれた遺伝にすら反抗するなんて(笑)
糖尿病は、遺伝的素因にその人の身体にとってふさわしくない生活習慣が加わって発症します。
と言う事は、思春期の生活習慣次第では、早い時期から発症しやすくなってしまうと言う事です。
では、その発祥の引き金になり得る生活習慣はなんでしょう?

2.現状、糖尿病の原因の一番は、肥満です。

栄養素不足を一番にあげたいところですが、日本糖尿病学会の見解では、原因第一ターゲットは肥満です。

3.肥満が糖尿病の引き金になる理由

肥満した時に脂肪を蓄える脂肪細胞は、エネルギーの貯蔵庫の役割以外に、ホルモン分泌機関として働きます。
脂肪細胞からはホルモンに似た物質が分泌されますが、脂肪細胞が大きく膨らむほどたくさんホルモン分泌します。
ホルモン様物質であるレジスチンやTNF-アルファ、そして脂肪細胞にため込んだエネルギーは絶えず出入りを繰り返しているのですが、脂肪細胞から排出されたときのエネルギー物質である遊離脂肪酸(FFA)は、インスリンのはたらきを抑えます(=インスリン抵抗性を上げる

脂肪細胞 糖尿病
脂肪細胞は風船のように膨らんでエネルギーをため込みます。

4.人の一生の中で、脂肪細胞の「数」が増加しやすい時期は、3度

脂肪細胞は、大人になってからでもいつでも、数が増殖しますが、思春期までの間にその数が爆発的に増える時期が3度あります。
1度目は、妊娠中のお母さんのおなかの中、それももうすぐ生まれる直前の臨月のおなかの中
2度目は、生まれた直後から生後10か月の間、そして3度目が思春期の時期です。

5.成人時に影響する可能性のある思春期の生活習慣

まだ研究途上ですが、絞られて来ていて大きく4つ残っています。その4つとは、中学生時代のものですが
①減量願望 ②朝食摂取 ③間食習慣 ④夕食の孤食(子供だけで食べる) 家庭生活の中のことばかりですね。

心配な方には、十分なヒアリングの上で健康指導のみ、もしくは漢方薬や栄養素補給を使って対応しています。
笠原健招堂薬局は、健康を維持したい方、健康に戻りたい方を応援しています。ご相談ください。 TOMOKO

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